「なんだかウチの会社、
納期遅れが多い気がするんだよなー。。」
このあいまいな不安を、DMAICを使って徹底的に数値化して
具体的な対策方法に落とし込みます。
DMAIC 4番目のプロセス「I」を、具体的に解説していきましょう。
前項「A」の数値化分析プロセスで、
問題解決に向けて列挙した、どの因子に着目して注力すればいいか
分析を進めてきました。
ここでの例では、営業からの口頭発注による連絡ミスや、現場の不良率なども
関連因子として挙げましたが、回帰分析により全く関係ないことが分かりました。
関係があったのは
担当者休暇取得日数と担当者のデスク不在時間
でしたね。
ここまでわかれば、あとはこの2つの問題を解決するのみです!
その手法が「I」improvement 改善プロセスです。
このプロセスでの注意点は、
その組織、会社の状況や文化を十分に考慮して対策案を講じる必要がある
ということです。
例えば、
担当者休暇取得日数が多い という課題に対して
有給休暇を廃止する! なんて方針を出せば
従業員からは
え~~( ゚Д゚)、こんなブラック企業、辞めてやる~
ってなりますよね。
課題は解決するかもしれませんが、組織が成り立たなくなります。
組織を成立させつつ、効果的な対策を講じなければいけません。
例えば、月に取得する有給休暇は基本的に1日までとして
それ以上取得する場合は前もって相談してもらい、
配置のバランスを整える
なんて案も良いかもしれません。
ここでのアイディア出しは、
リーダーや経営者のセンスが最も問われる重要なプロセスになります。
たくさん失敗して、良いリーダーを目指してください。
では、まとめていきましょう。
DMAIC 4番目のプロセス「I」改善は、
その組織、会社の状況や文化を十分に考慮した対策案を講じる
プロセスです。
従業員は無理難題を強いられると、背を向けます。
経営者、リーダーの腕の見せどころです。
みなさんが良いリーダーになりますように!
次は最終プロセス
「C」Control 管理です。
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