「なんだかウチの会社、
納期遅れが多い気がするんだよなー。。」
このあいまいな不安を、DMAICを使って徹底的に数値化して
具体的な対策方法に落とし込みます。
DMAIC いよいよ最後のプロセス「C」を、具体的に解説していきましょう。
前項「I」の改善プロセスで、
その組織、会社の状況や文化を十分に考慮した対策案を講じる
その方法を考察してきました。
組織の中でよくある悪い例が、
何か対策を講じたら満足する
パターンですね。
もし、有益な効果が出てないなら やり直さないといけない
やれることはやったから、もういいでしょ
こんな気持ちになってませんか?
経営者、リーダーとして、逃げることを許さないのが
この最後のプロセス「C」Control 管理です。
誰が、いつ実行しても、期待する効果が必ず出る方法に落とし込む
DMAIC最後のプロセスを詳しく説明していきます。
前回までの例題で
対策すべき因子は
担当者休暇取得日数と担当者のデスク不在時間 でした。
そして重回帰式は
納期遅れ回数=
=0.01996×担当者休暇取得日数+0.01311×担当者不在時間+1.07618
で表されました。
ここでは、2日以上の有給取得は事前相談する前提で
担当者の有給取得回数を1とします。
すると
納期遅れ回数=
=0.01996×担当者休暇取得日数+0.01311×担当者不在時間+1.07618
=0.01996×1+0.01311×担当者不在時間+1.07618
=0.01311×担当者不在時間+1.27578
となって、一次関数 Y==0.01311X+1.27578で示すことができます。
月に納期遅れは1.5回以内とする目標を考えると
Y(納期遅れ回数)に1.5を代入して、X(担当者不在時間)で解くと30.8分となります。
つまり、担当者の有給を1回として、デスクの不在時間を30.8分以内にすると
目標である納期遅れ1.5回は達成できることになります。
誰が、いつ実行しても、必ず同じ結果になりますね。
最後、まとめていきましょう。
DMAIC 最後のプロセス「C」管理は、
誰が、いつ実行しても、期待する効果が必ず出る方法に落とし込む
プロセスです。
管理できる数字に落とし込んで、継続可能な対策となるよう
解決策を決めていきましょう。
以上のDMAICのプロセスから
なんだかウチの会社、納期遅れが多いんだよなー
というあいまいな問題の解決策は
担当者の有給取得回数を1回(それ以上は事前相談)とし、
離席時間を30.8分以内に管理すること
でした。
ロジカルに解決した事例を参考に、みなさんの職場で活用ください。
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