みなさん、こんにちは。
今日は電池と磁石を使ってモーターを作り、いろんなモノを動かしてみたいと思います。
作った後は楽しく遊んでくださいね。
ではいつものように、今回使用する素材ついて少し理解を深めていきましょう。
今回使用する素材は、電池そして磁石です。
どちらも馴染みのある素材ですね。
ご存じのとおり、電池は電気を流して機器を光らせたり、鳴らしたり、動かしたりできます。
電池にも様々な種類や大きさがありますが、こちらの投稿でも詳しく記載してますので
参考にしてください。
100均でイライラ棒 | Smart Adapter (smartadapter2106.com)
そして、磁石はくっつく性能を持っています。
磁石の種類も実はたくさんありますが、いくつか種類が言えますか?
よく目にするのは、時間がたってもくっつく性能は変わらない永久磁石かと思います。
その中でも代表的なネオジム磁石とフェライト磁石を紹介します。
この2つは、まずは素材が違います。
そして磁石としての大事な特性、くっつく力、錆びやすさなどが大きく異なります。
ネオジム磁石:くっつく力はめちゃ強いが、耐久性が無く、ちょっと高い
フェライト磁石:くっつく力はそこそこだけど、耐久性に優れてて、めちゃ安い
それぞれの用途に応じて使い分けられますね。
ところで、磁石がくっつくものって何でしょう?
金属?
でも鉄にはくっつきますが、アルミや銅、そして一部のSUSにはくっつきません。。
実は、磁石がくっつく特性は「磁性」という特性によるものです。
(詳しくは、常磁性、強磁性を持つ素材)
鉄を例にくっつく仕組みを見てみましょう。
鉄をとっても小さく砕いていくと、N極とS極の特性を持った原子が得られます。
(鉄原子の電子配置から、もともとN極、S極の特性を持っている)
ふだんは、このN極とS極がバラバラに配置されてて、強さを打ち消し合ってるので
鉄そのものが磁石にはなりません。
ところが、磁石を近づけるとN極とS極の方向がそろうため、くっつくのです。
そしてもう一つ、今回の実験に関わる磁石の重要な特徴をお話しします。
それは、
電気と組み合わせてモノを動かせる
ということです。
電流、磁界(磁石の方向)、力にはそれぞれ関連があり
フレミングの法則に従って、今回の実験のようにモノを動かしたり、
逆に発電したりすることができます。
それでは、実験に進んでいきましょう。
まず、
・単3の乾電池
・コイン型のネオジム磁石(12-16㎜φ)
・銅線(アルミ線でも可、0.9㎜くらいがうまく回ります)
を準備ください。
すべて100均で入手できます。
作り方は、
①電池の-側にコイン型ネオジム磁石をくっつけます
複数の磁石をくっつけた方が磁力が強くなり、大きな力が発生しますが
強すぎるとワイヤーが飛んでいくのでバランスを取ってください。
そして
②銅線を曲げてお好みの形状に仕上げてください(ここが難関です)
電池の+極の凸に乗せるので、バランスがとれるよう上手に調整ください。
電池の凸に嵌るナットを使うのも良いかもしれません。
③あとは銅線を電池に乗せれば自然と回り始めます。
応用実験としてもうひとつご紹介します。
①ちょっと長めの銅線でコイルを作成し
②電池の両側にネオジム磁石をくっつけて
③マイナス側からコイルに通す
すると、コイルのトンネルを電池のロケットが進んでいきます。
電池の重量は軽い方が動きやすいので、同じ電圧でサイズが小さい単5がおススメです。
また、コイルの内径と磁石の径が形成される磁界に影響するので、
14㎜φのネオジム磁石を使用し、15~16㎜φの棒に巻き付けてコイルと作ると
バランスよく動いてくれます。
では、楽しく学びながら遊んでください。
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